栄養士のための食品学実験

栄養学科「食品学実験」の授業の記録です

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

第5回 ほうれん草の脂溶性色素の分離

食品の色は食事を楽しくし、また食欲をおこさせる重要な因子のひとつである。 今回はカラムクロマトグラフィーを使って緑葉野菜の色素の分離を行った。 カラムクロマトグラフィーは、カラムに種々の吸着剤をつめて適当な溶媒で展開すると、成分の吸着剤に対…

第4回 酵素褐変反応

りんごを切ってそのままにしておくて褐変します。これはりんごのなかの酵素によるもので、桃やバナナが褐変するのも同様です。これはりんご中のポリフェノールがポリフェノールオキシダーゼによって酸化された結果生成する物質が褐色のため褐変するのです。 …

第3回 その2  寒天とゼラチンの凝固作用の違い

●内容 実際の現場では使われる寒天とゼラチンこれらの凝固作用における違いについて予めきめられた条件で固まるか固まらないかの実験を行いました。 ブランクとして、砂糖のみ入れたもの。それに、レモン果汁を加えその後加熱させたものあるいは、60℃まで冷…

第3回 その1 メイラード反応

第三回は2種類の実験をしました。一つ目「メイラード反応」 還元糖とアミノ酸あるいはタンパク質との反応によって、褐色の物質メライノイジンが生成されますが、これらの反応をアミノカルボニル反応または、発見者の名前にちなんで、メイラード反応とよぶ。…

第2回 小麦粉の性質と加工特性

●内容 1.小麦粉(薄力粉と強力粉)からグルテンを作り、湿麩と乾麩の重さを量る 2.ビウレット反応でグルテンであることを確認する 3.小麦粉に砂糖、バター、塩を入れるとグルテンの形成にどのような影響があるかを調べる ●結果 1.全体的にもみ洗いが…