栄養士のための食品学実験

栄養学科「食品学実験」の授業の記録です

食品の有機酸測定実験 振り返り

食品の有機酸測定の実験の振り返りのフォローです。

 

有機酸が全部わからない

有機酸の種類が曖昧なので、 しっかり復習しようと思います。

→代表的な有機酸とそれが含まれている食品は必ず覚えましょう。栄養士認定試験頻出問題です!

 

酸度をそれぞれ調べたけど、 その値ではどの食品が一番多く含まれるのかということは比較出来ない。 どうやって比較したらいいのか分からない。

→いい質問です♪ 酸度の数値を比較しても意味はありません。有機酸の種類や食品の性質も違っているのなら、なおさらです。大切なことは、その食品の主な有機酸は何か、その食品製造とどう関係しているのかを知ることです。だからまとめのプリントをしたのだけど、ちょっと難しかったかな。

中和反応 実験振り返り

中和反応の実験の振り返りにあったコメントのフォローです。

化学式がわからない

中和反応がわからない

 

→共通科目の化学のときはどうしたのかな?化学式がわからないと他の科目にも影響するので、今のうちに学習しましょう。またどこからわからないのか、明確にしておいてくれるとこちらもフォローアップしやすい

 

この二つの意見が目立ちました。高校までの化学の履修状況や共通科目の化学の理解度によってわかるわからないがかなり変わってきているようです。具体的にどこまで理解できているのかを教えてくれたら、後のフォローはするよ☆
このままでは他の科目もついていけなくなる。キケン!

 

食品学実験(12) 食品中のビタミンCの定量 インドフェノール法

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 ●実験目的

インドフェノール法によるビタミンCの定量方法を学習する。

 

●実験内容

大根を

1.すりおろし直後

2.すりおろし後24時間経過

3.大根に人参を加えたもの

4.大根を加熱したものとその煮汁

以上4種類の条件でそれぞれのビタミンCを定量した。

なお、1はすべての班で行ったが、2-4については、実験器具の都合上、各班それぞれ1つを担当し実験を行った。

 

●レポート作成のポイント

レポートはビタミンCの性質や上記の条件でビタミンC量が変化した理由を考察しましょう。

以下はまとめプリントにて書いてあるか再度確認しましょう。

ひとつの条件でも班によって数値の違いは出ていますが、傾向はつかみましょう。

そのうえで、大根を使った料理で効率よくビタミンCを摂取するにはどのような献立にしたらいいかを考えましょう。

100gあたりのビタミンCの量は確かにすりおろし直後は多いですが、実際問題として大根おろしとしてたくさんの量が食べられますか?そういった現実問題も直視して考えましょう。

みんなの想像豊かな提案を楽しみにしています☆

 

追記:

みんなの想像豊かな提案ありがとう。

ただしここで一つだけ気を付けないといけないことがあります。

献立を考えるときに、「実験結果から」といいました。

ということは、調理工程の違いについて考えて提案するのはOKですが、原料の部位の違い、皮の部分がいいとか葉も使うべきというのは、「実験結果から」に基づいていません。

与えられた条件をよく理解して書くというのは、内容の良し悪し以前に重要なことです。今後気を付けましょう。

 

 

食品学実験(11) 食品中の塩分の測定 硝酸銀滴定法

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●実験目的

食品中の塩分はナトリウム量を測定し食塩相当量を求めますが、食塩量を求める簡便な方法として塩化物イオンから求める方法と操作を覚える。さらにナトリウム量から求めるのと差異があるのか、また差異があるとしたらそれはなぜなのかを学ぶ。

●実験内容

試料:みそ、濃口しょうゆ、うす口しょうゆ、スポーツ飲料
これらの試料を調整し、硝酸銀溶液で滴定し、試料100gあたりの塩分を求めた。

●レポート作成のポイント
実験では、塩化物イオンから食塩量を求めました。これとナトリウム量から求めた場合と差異があったかなかったのか、あったとしたならばそれはなぜかについて考えましょう。
また、なぜナトリウムから食塩を求めているかについては、ナトリウムが体内でどのような動きをしているのか、どのような影響があるのかもあわせて考えましょう。



食品学実験(10) りんごの褐変反応

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●実験内容
りんごの褐変反応は酵素による反応であるが、この反応が促進される要因、阻害される要因を学ぶ。

●実験項目
りんご果汁を次の条件下におくことにより、どのように色が変化していくかを観察した。
A:りんご果汁を室温で30分放置後の色を観察
B:リンゴ果汁を沸騰浴で40分加熱後、氷水で急速冷却し30分放置。開始時、沸騰直後、30放置後の色を観察
C:りんご果汁のみ、D:りんご果汁に塩化ナトリウム水溶液添加、E:りんご果汁にL-アスコルビン酸添加
これらCDEを37℃のウォーターバスにつけ、開始時から10分おきに30分後まで観察

●レポート作成のポイント
まず、そもそもどういう何が何の酵素でどういう物質になって褐変するかを再度確認する。
そのうえで、りんご果汁が褐変しなかった条件の場合、どのような条件が反応のどこにあるいは何に作用して褐変しなかったのかを調べて考察する。

 

 

 

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左から上記、EDCの実験結果

 

 

食品の色素 ほうれん草のクロロフィル実験振り返り

ほうれん草のクロロフィル実験の振り返りに書いてあったコメントについてフォローです。

・クロロフィルの性質をよく理解できていない
・難しかった

→クロロフィルは条件によって化学反応を起こし、その結果、色が変化します。どのような条件のときにどうなるのかを理解することにより、
緑葉野菜を色あざやくゆがくにはどうしたらいいかを学び、
次の実験“緑葉野菜の色素の分離”につなげていきましょう。関連してますよ☆

また、この後の色素の分離の実験内容や今回のクロロフィルの化学構造、同じ構造(ポルフィリン環)の他の色素を含めて認定試験頻出内容です♪

しっかりフォローアップするので大丈夫 (^O^)/

食品の色素 アントシアニン実験振り返り

アントシアニンの実験の振り返りに書いてあったコメントについてのフォローです。

 

・難しかったー

  →思っていた以上にこの意見が多かった。どこがどう難しかったのか具体的に書いてちょうだい!そうでないとフォローアップの焦点がぼけちゃうよ。

 

 

・考察が難しかった

  →難しいかもと思いつつ考察の課題を出しました。なぜならば!認定試験に出るからです♪ 来年の今頃大変な思いをしないといけないのなら、今のうちにしておいて、来年の負担を軽くしておこうぜ☆

 

 

・色の変化がよくわからなかった

→班によっては思ったような実験結果になっていないところもあったようなので、ごろアップで再度説明します。

 

・アントシアニンは食品の三大天然色素のひとつなので、重要ポイントですよ♪