栄養士のための食品学実験

栄養学科「食品学実験」の授業の記録です

本年度2015年度の授業の準備

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後期の授業(実験)開始まで2か月を切りました。

2012年にやっと実験室でパワポが使えるようになり、
2013年のPC入れ替えで授業中に取った実験の画像もすぐに学生に見せることができるようになり、外部の画像(含む動画)を見ることができるようになりました。

これでITを利用したアクティブラーニングを進める環境が整ったので、今年は本格的にアクティブラーニングを行います。

 

その1 反転授業の実施
 実験を行うにあたって必要な知識は、それまでの講義で習得しているはずですが、それが定着していないケースが散見されます。そのため予習してくるようにと昨年までは自主性を求めましたが、予習してくるのはごく一部の生徒のみで(そういう生徒に限って予習してこなくても知識は定着している)、ほとんどの生徒が知識の定着がなく予習もしてこない状態で実験に臨むので、実験レポートの内容は言わずもがな、散々たる結果でした。これでは、実習への展開することは難しい。よって、今年度から予習として反転授業を組み込みます。
 反転授業用のサイト(ブログ)にスライドを動画形式にしたものがアップロードされるので、これを見たうえで、動画の下にある予習課題(リンクでgoogle formにとぶ)に解答することとしました。

 

その2 ジグソー法による学習
 実験を行う時に、様々な条件を設定する。それはその条件によって反応が促進されたり阻害されるためであり、そのことを学ぶ必要があります。しかし、ひとつの班のなかで数種類の条件全てを行ってもそれぞれの設定された条件が何かを見極めることが困難であるとわかったため、一昨年からは班単位で条件を変えて実験を行ったのち、各班で発表を行いそれに対して教員がフォローするという形をとりました。これで設定した条件全てとその結果がわかるが、聞いていないのか理解が足りていないのか、十分な考察がされていませんでいた。そこで本年度はジグソー法を使うことにします。
 実験するところまでは昨年と同様。各班与えられた条件と結果について調べたのち(発表できる状態)、全ての班員が所属しているように、ディスカッションメンバーを再構築。この中で与えられた条件が何で、それが結果にどう影響するのかをグループディスカッションの中で学び、レポートの考察にいかし、さらなる知識の定着促進とします。。

 

その3 自己評価によるリフレクション
 実験科目の場合、学びの促進を自分自身が感じとれる大半が実験レポートですが、これでは学生自身が自己評価しにくいため、今年は自己評価ルーブリックの作成を行い、シラバスにおける身につけたい能力についてどうだったかを自己評価を行い、場合によってはそれに対して教員がフィードバックを行います。自己評価については、反転授業用のサイトにてGoogle Formを利用して行います。

その他 授業中のスライドが見えにくい(実験室のため、講義用の教室のように、教室の真ん中あたりにモニターがない)とか、スライドをもう一回みたいという意見があるため、スマホで取り込めるようにしました。
はい、その分しっかり勉強しましょう!

以上が今年度新たに行う取組みです。
こうご期待。