栄養士のための食品学実験

栄養学科「食品学実験」の授業の記録です

第12回 牛乳からの栄養素の分離とその定性反応 その2

カゼインを析出させ、ろ過した時のろ液を精製し乳糖を分離。
これとラクトースグルコーススクロースで糖の定性反応を行った。

●実験項目と実験結果
・モーリッシュ反応(αーナフトール反応)
糖の検出に利用される。糖が含まれていれが反応あり(+)
試料溶液(上層)と硫酸(下層)との境界面にに紫色の環ができる

・フェーリング反応
還元糖の検出に利用される。
還元糖と2価の銅イオンが反応して茶褐色の亜酸化銅が生成する反応
非還元糖であるスクロースは反応なし(-)
あとはすべて反応あり(+)

☆非還元糖であるスクロースは糖の化学的挙動においては重要なので構造式の違いを理解しておくこと

写真は、グルコース1%水溶液のフェーリング反応の結果とラクトーススクロースの反応に関わる部分の構造式の違い

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